理事長所感第17号「6次産業化ファンド出資第1号「沖縄栽培水産㈱」」

春を待つエンドウ 
(車えび養殖池)

    福岡から飛行機で那覇、石垣と乗り継いで3時間、空港での待ち時間を入れると、移動だけでも一日仕事となる。日本の最西端の島、台湾の北東に位置する国境 の島「与那国」。この与那国島で、高品質な車えびの周年生産を実現、更には、最新の技術を用いて車えびを冷凍加工し、販売まで行う「沖縄栽培水産株式会 社」が全国の6次産業化ファンド第1号として平成25年7月に設立されました。

  全国初ということで、早速、先月末に現地に赴き、尾崎社長からお話しをお聞きしました。昨年7月に会社を設立し、地元漁協の養殖池を借り受け、 8月末から生産を開始し、既に出荷を始めているということで、明日早朝の車えびの収穫準備が進められている養殖池と出荷作業場などを案内していただきまし た。尾崎社長は、以前から北部九州で車えびの養殖を行われており、「需要に応えるため一年を通しての生産体制の確立をしたい。」と考えておられたそうで す。今回、金融機関の勧めもありファンドを活用した事業をスタートさせた訳ですが、確かな販売ルートを念頭に周到な戦略・ストーリーを描いた上での計画で あったことが、お話しを伺って良く分かりました。「ファンドの出資がなくても、今回の事業はやるつもりでいたが、農水省(国)の資金ということで、事業を スタートさせるための交渉などが大変スムーズに進み、有難かった。」「新会社をつくり、経営していくのだから、販売ルートをしっかり押さえて、一貫してぶ れない社長の存在が必要である。」実績と信念に裏打ちされた自信に満ちたお話に感銘を受けました。

  佐賀県内でも地元金融機関の出資によるファンドが昨年11月に設立されていますが、未だ活用されていません。当財団では、農商工連携応援基金を 使い県内農水産物を利用した新商品開発の支援、また、徐福ラボにおいては、農水産物の機能性成分の抽出や研究シーズとのマッチング等の相談等を行っていま すが、これらの動きを、さらに一歩進めるためにもファンドを活用した取り組みを活発化することが大切であると考えています。

 佐賀県では、現在開会中の佐賀県議会へ、6次産業化への取り組みに対する支援の充実や農林漁業者等と事業者等によるネットワークを構築して行う新 商品開発や販路開拓等に対する支援を行う「6次産業化ネットワーク活動推進事業費」予算案を上程しているので、議決されれば、ファンド活用にも拍車がか かっていくのではないかと期待しています。

 

平成26年3月3日
理事長  飛石  昇

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公益財団法人佐賀県地域産業支援センター
〒849-0932 佐賀市鍋島町八戸溝114
TEL:0952-34-4411 FAX:0952-34-4412

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