理事長所感第44号 「5月の東北」

 先月の26日から花巻、仙台と東北に行ってきました。福岡空港から花巻空港へ、高度が下がり飛行機の窓から見える一面に水が張られた水田に目を凝らすと、早緑の苗が整然と並んでいます。土地の人に尋ねると、田植えは10日ほど前に終わったのこと。佐賀県内では、早生品種を除き、今、やっと山手での田植えが始まった時期ですから、流石、ここは東北です。
 今回は、㈱東京大学TLOの山本社長に紹介いただいた東北大学で開催されるUNITTのセミナーへの参加と「花巻市起業化支援センター」で開催されるCD研修の状況視察を目的にしたものでした。

 花巻では、大学・銀行・市役所等で産学連携を担当しているCDなどが、起業して成功されている経営者の体験談を聞いて、必要な支援や対応の能力育成に役立てる等スキルアップを目指した熱心な研修会が実施されていました。また、花巻市では、地元の企業が未来永劫、花巻の地で存続するための勉強会が、企業の若手経営者の発案で、「花巻 夢・企業家塾」として10年前から開催されており、今や、誘致企業なども含めて100社弱が会員として活発な活動を続けています。この活動を支える陰に、地域に密着し地域の未来を考える金融機関があり、さらには、販路拡大・開拓から営業まで、トコトン汗を流すヒトあり。正に、キーワードは「ヒト」でした。

 また、UNITTのセミナーでは、技術移転等の産学連携の業務を効率的に行うための提言などが行われ、参加者の中心はTLOなどの大学関係者と聞いていたので、いささか私が参加しても・・・との感を持っていましたが、その予感は見事に外れ、有意義の一言でした。参加したセミナーのテーマは、「ベンチャー成功事例 なぜ成功した。 初期段階の苦労」、そして「共同研究基礎講座」、最後に「地域を巻き込んだ産学連携事例の成果と本音」の3つ。ここでも共通していたのは、起業を目指すヒト、これを支える・お手伝いするヒトの情熱、そして、将来の地域の振興の絵姿を描きながらの戦略を関係者(ヒト)が共有しているということでした。

 中小企業支援団体である当財団の一番のキモは、企業の技術力等を目利きし、そのニーズを引き出して大学や公設試験研究機関等のシーズとマッチングすることで、そのための組織・体制を整えていくことが大変重要と考えています。  
 今回の視察等を参考にして、これまで以上に地域で存在感のある、頼りにされる団体となることを目指します。
 

平成28年 6月 1日
理事長  飛  石   昇

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公益財団法人佐賀県地域産業支援センター
〒849-0932 佐賀市鍋島町八戸溝114
TEL:0952-34-4411 FAX:0952-34-4412

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