理事長所感 第8号

 先月27日に梅雨入りし、県内でもこの1週間に何回か雨が降っています。

 降り過ぎる雨は、災害の危険性が大きくなりますが、降るべきものは、降ってもらわなければ、困ります。この時期の雨は、農作業には欠かせないことは当然ですが、公園や街路樹の緑をより一層繁茂させ、その色を一段と濃くしていき、緑陰を作り出します。また、家庭では、5月の連休の時に仕込んだグリーンカーテンが、夏に備えるかのように、みるみる成長していきます。

 グリーンカーテンといえば、先日、TVで首都圏での販売状況が放映されていました。省エネの観点で、とにかく育てやすいものをただ販売するというより、育てる楽しみ、果実の色や形を見て楽しむ、収穫して食べる楽しみ等を提案する植物=グリーンカーテンということで、パッションフルーツが販売され、親子連れの若いお母さんなどが買い求めていました。グリーンカーテンと云えば、「ゴーヤ」しか浮かんでこない私にとっては、パッションフルーツは面白いなと思いましたが、よくよく考えると、温暖化が進み、最も育てやすいもののひとつであり、園芸好きのお父さんから若い親子まで裾野を広げるのには、もってこいなのかもしれません。国内ガーデニング市場規模は約2300億円程度と聞いていますが、新手の企画を次々に出していく商魂の逞しさには脱帽です。

 これも、アグリビジネスの一つでしょうが、温暖化など先を見越して、コメや麦、花や野菜、果物、観葉植物等々さまざまな植物の新品種開発や育成技術などが日本各地で研究されているのでしょう。

 農業県佐賀としても、温暖化対策米やイチゴの新品種開発に取り組まれていますが、「できた作物をどのように売るかではなく、どのようなものが買われるのか、選ばれるのか。」というビジネス感覚・視点が先にあって、研究開発を進めていくことが必要です。当財団で行っている「農商工連携応援基金事業」も5年目を迎え、年々応募件数も増えてきています。県内の農林水産物を使って付加価値を付けた新商品を開発する。安全・安心で品質が高いと云うことは、当たり前であります。どこで、何を差別化して消費者に選んでいただくか?川下での販売を考えた新商品をいかに作るか、正にアイデア・発想が大切です。日本の質の高い農林水産物は、海外への輸出品としても大変有望といわれていますが、佐賀県では、既に佐賀牛や一部生鮮品、清酒やお茶、更には、鮮魚を香港等海外に持って行っています。これを継続・拡大し、売り上げを伸ばすためには、先を見越した新品種開発をはじめとして、アイデアと発想で付加価値を付けた新商品を考え出すことが大切です。首都圏など都会では、どういったことが、何が好まれヒットにつながっていくのか?インターネットだけでは得ることができない情報が、現場にはあります。アンテナを高くして、情報取集に努めましょう。

 情報収集といえば、遅ればせながら、先日、渋谷のヒカリエに初めて行きました。地下3階のナチュラルマーケットに行くと、一角に商品を映し出す画面が設置されていました。その画面を見ていると、映し出される商品がチェンジするのです。そこには、カメラが内蔵されており、画面を見ている人物の年齢、性別等を判断し、その年代の人が興味・関心を持つような商品を映し出すそうです。顔認証のシステムは、大阪のUSJでリピーターの入場チェックにも使われているそうですが、その精度は極めて高いと聞いています。顔認証がマーケティングに使われるなんて。情報としては、古いのかもしれませんが、勉強になりました。

 とりとめのない話になりましたが、日経がまとめた2013年度の設備投資動向調査によると、全産業の当初計画は、前年度実績比12.3%増になっているそうです。佐賀県内でも、此処に来て景気が少し上向いてきているような気がするという話もお聞きします。梅雨本番、体調管理を万全にしながら、情報収集を行い、先を見越した対応・行動を心がけましょう。

平成25年6月3日
理事長 飛石 昇
 

問い合わせ

総務企画課
〒849-0932 佐賀市鍋島町八戸溝114
TEL:0952-34-4411 FAX:0952-34-4412

アンケート

このページの内容は分かりやすかったですか?

         

このページは見つけやすかったですか?