理事長所感第38号「トマト賛歌」

 

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温室の中のトマト 

 

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第1温室外観 

   寒さが戻ってきた11月末、清流四万十川を擁する四万十市の西隣りに位置する高知県幡多郡三原村にある「(有)四万十みはら菜園」にお邪魔しました。所謂、植物工場という言葉は知っていましたが、実際に見るのは初めてで、その規模の大きさ、コンピュータと愛情と素直な気持ちに溢れるヒトによる圃場管理、そして、何と言っても、創業者でもある社長さんの確固たる経営哲学を見聞し、時間を忘れるほどの興奮と感動の視察でありました。
 この菜園のことは、知る人ぞ知るの存在らしく、視察希望が大変多いようですが、受け入れ条件は、どなたでもと言う訳ではないとのこと。第1温室は、東西に224m、南北は64mです。第2温室は、112m×116mとほぼ真四角。栽培方法は、ロックウール溶液栽培で約65,000株のトマトが栽培されています。カゴメから種子を購入し、苗の栽培は、専門の業者に委託し、8月には、植え付け。10月から収穫ができるようになり、最盛期は、2~3月から7月まで収穫が続くとのこと。
 温室の中には、受粉を行なう蜂が飛び交い、やはり、農業かと・・・。
 ところが、ここでは、土日は休みで、休みが取れるよう生産(栽培)管理しているとのこと。正に、モノづくり工場であります。栽培管理、衛生管理を徹底することで農薬使用も少なく、コストを抑え安全安心の生食用トマトを生産しています。大方はカゴメ用だが自社ブランドの加工品にも取り組まれています。パートの方にもボーナスを支給し、会社持ちで海外旅行も何回か実施したとのこと。当社の社長さんは、農業経験はなく、あるのは縫製会社経営で培った研ぎ澄まされたマーケットを見据えた決断力と徹底した社員教育。と言っても「人として当たり前のことを当たり前のごとくやること。」と全く気負いもなく、淡々とした口ぶりには脱帽です。6次産業化の真髄を見た気がしたトマト工場視察でした。

 平成27年12月 1日
理事長  飛  石   昇

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